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電**か
光と闇の人
本書が発表された頃、雑誌TIMEでは(他の方のレビューにもあるように)センセーショナルな特集記事を出しました。本書の裏表紙にも抜粋が記載されています。でも読後の私の感想としては信仰の危機どころか、こんなに固い信仰を持った人もいないんじゃないかと。若い頃修道会に入るまでの話、ロレト修道会や教師時代の話、奉仕活動を始めるまで、始めたその後、そして晩年まで書かれています。奉仕活動を思い立ってすぐストリートに出たのかと思っていましたが、上司やローマ教会の許可を得るまで結構時間がかかったし(マザーはカトリックの制度を大事に思っていたので手順をきちんと踏んだ)、マザー自身も実は躊躇や怖れがあったんですね。そのへんも興味深い。死にゆく人の宗教に合わせてお葬式をしたという話が本書には出て来ないのですが、神父さんが書いた本であるせい?そこが入っているとまた興味深かったような気もするんですが。神秘的な体験といい不思議な出来事といい、本当に昔の伝説になっているような聖人(例えばアビラのテレサなど)のようだと思いました。昔の手紙を破棄してくださいというマザーの願いを退けた人々がいたからこそこの本が生まれたわけでして、秘密の暴露みたいな、なんだか複雑な気もしたんですが・・・・・神父さんたちがなぜ手紙を保管していたかというと、(もしかしたら修道会の規則の関係もあったのかもしれませんが)「マザーの辿った軌跡が後進のシスター達や教会の精神的助けになるはずだ」という判断があったようです。別に「有名なマザーテレサの手紙だから」とかいう低俗な理由ではなかったのですね。(^^;また、列福や列聖のための調査にも大変役立っているそうです。マザーを精神的に助けた、周囲の神父さん達の辛抱強い支えも感動的でした。特に長年に渡って協力し続けたというFather Van Exemは大変に度量の大きな方だったのではないかと。自分はクリスチャンでないので的外れな感想を書いてるかもしれませんが、マザーテレサに興味がある人はお読みになってみると良いと思います。私は正直言ってマザーの言ってることが良く分からない部分があったのですが(目の前の人をJesusと思ってお世話する)、少し分かった気がします。あと1点、興味を惹かれたのは、今までアグネス・ゴンジャ・ボアジューと紹介されてきたマザーの本名が、本書ではGonxha Agnes Bojaxhiuという順番になっていること。修道会に入る前の少女時代、個人名はGonxhaを使っていたようです。それとフルネーム?はシスター・メアリー・テレサで、最終請願を立ててからマザー・メアリー・テレサになったようです。
ど**ゃ
非常によい
この書簡集は年代を追ってよくまとまっている。マザー・テレサは生前、超人的な面ばかりが当たり前のように強調されてきたが、この書簡集はマザー・テレサとして知らぬ者のない、だが、ひとりの人間としての苦しみを、隠さず、不要に高めず、真摯にまとめている。 実は始めのうちはいささかしつこいと思う部分もあったが、読み進むうちにどんどん引きこまれ、とうとう一気に読んでしまった。 感動の一冊だった。
慢**ス
ever invisible inner deep world of Mother Teresa
あのマザーが、こんな苦悩を抱えていたなんて。カラマーゾフの兄弟をも彷彿とさせます。しかし、Timeがセンセーショナルに書くように、マザーの信仰の危機と受け取るのはどうでしょうか。マザーは、イエスの愛を否定していたわけでは決してありません。自己凝視の深さと厳しさゆえ、自らの心のうちの、闇と空虚に直面せざるを得なかったのではないかと、想像します。
TrustPilot
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1 个月前