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ぺ**ぺ
最高の良書
誰かの負債は誰かの資産現在の世界の債務状況が今後どのように増加、償却されていくのか、それがどのような影響を与えるのかを、各国の過去の事例等を交えて詳しく説明されており、生きていく上で必ず読んでおきたい本でした。
前**一
米国債の持続可能性は?
本書で一番重要なのは、p.91およびp.356-357の図表であろう。要は、実質金利を1%下げて、11%の増税を実施して、12%の政府支出を削減するだけで、今後最低10年の債務は現状維持可能になるらしい。あるいは、実質金利を2%下げれば、追加で余計なことをしなければ(現状の税制および政府支出であれば)今後最低10年の債務は現状維持可能になるらしい。支出削減や増税よりも実質金利低下の方が実行しやすく、効果も大きいとのことだ。上述の実質金利の減少は、名目金利を下げて利払いを減らすか、インフレ率を上げて債務を実質的に減らす、ってことを意味している。両者は等価であるから、ひとまとめにして実質金利を下げると筆者は表現している。筆者の推定結果をどう解釈すべきであろうか。現在、トランプ大統領は各国に大幅な関税をかけており、これは大幅な増税に相当する。また、金利は2025年8月現在で4%付近にあり、下落の余地がある。さらにインフレ率は過去平均に近い2%台にあり、上昇の余地がある。すなわち、上述の「実質金利を1%下げて、11%の増税を実施して、12%の政府支出を削減」はそれほど実現の困難性が高いようには見えなかった。しかし、ここで一つ重要なことがある。トランプ大統領の大きく美しい法案(OBBBA)は、議会予算局(CBO)の資産によると、歳出を現状の11%削減するものの、歳入を現状の47%程度削減してしまうとのことなのである。そうなると、実質金利を2%下げたとしても本書の表によると恐らく債務が2倍程度に増加してしまうのである。米国債務が10年で2倍程度に増加することはこれまでも何度かあったことであるが、それが今後も持続可能と考えるかは読者次第であろう。なお、筆者のレイダリオ氏は、2025年7月のインタビューにおいて、米国の政府債務が現状以下に維持される可能性は5%と述べており、ポートフォリオの15%程度のゴールド保有を推奨していた。以上をどのように解釈するかも読者次第である。
A**ー
空売りか現金保有かは書いてない
過去500年の経済史から導き出した盛衰波研究*1*2とヘッジファンドで大成功したビジネス原則*3を第1章から第3章にまとめ、現在の世界各国に当てはめての論「これからを見て」を第4章にまとめる。17;私の指示器を示す、18;3%を3部門へ適用する私案、19;私には先がこう見える、は読者を納得させるだけの質を持つ。国家財政処方箋だけではなく株式等投資のテンプレートをも概念的に示している。ぜひ早めに本書を読まれることを勧めます。翻訳本は今までの例からたぶん2年先出版であれば事案展開に間に合わないかも。なお具体的行動助言は読み取れない。事態が重大で書き様では引き金になりかねないからであろう。最後にレイは「悩んでないなら悩め、悩んでるなら悩む要は無い」と結んで自力で突破しろと励ましています。*1巨大債務危機を理解する(Big Debt Crises)*2世界秩序の変化に対処するための原則(The changing world order)*3人生と仕事の原則(principles)
さ**る
プラス動画視聴がオススメ
レイダリオの文章は文筆のプロではないので読みやすくは無い。加えてレイダリオウオッチャーが競って解説動画を上げるので本がわかりにくい時は動画で補完するのがオススメです
Trustpilot
2 weeks ago
3 days ago